中小企業や個人事業主など、銀行からの融資だけでは経営が厳しい企業は少なくありません。
また、立ち上げ当初の企業には売掛金と言った流動資産もなく“ファクタリング”の利用も難しいくなってしまいます。
そのため、経営者はあらゆる経営手段を考慮し、活用していく必要があるでしょう。
「ABL」は売掛金を始めとし、お店の在庫や原材料、工場設備等の“今まで注目されていなかった財産”を担保にし、お金を借りる資金調達方法です。
担保になる道産は多岐にわたるため、不動産のような一般的で高い価値を有する資産を持っていなくてもお金を借りることが出来る手段として中小企業や立ち上げたばかりの企業の味方となっています。
「ファンド」とは資金や基金といった英単語ですが、資金調達の観点で見ると主に“投資家や富裕層から募ったお金の集まり”を指します。
ベンチャーキャピタルや、企業再生ファンドなどがその代表的な例です。
ファンドの中には“投資”という形で返済不要なものもあるため、返済に追われる心配はありません。
しかし、資金調達手段としては良い面がありますが、上場に対してシビアな目標を建てる必要があったり、価値が最大値になったら企業売却を求められることもあるため、経営に関する自由が制限される恐れがある点には注意が必要です。
助成金や補助金と言った資金は返済が不要で誰でも利用できる制度になりますが、審査や面接のハードルはかなり高く設定されており、簡単に受給できるものではありません。
しかしながら、採用されれば非常にメリットの大きい資金である上に、申込みすることにデメリットはありませんので、ぜひとも活用したい資金調達手段になります。
「クラウドファンディング」は、インターネット上で募った不特定多数のユーザーから、プロダクトや事業計画に対して直接資金を集める資金調達方法です。
多くのクラウドファンディングは“返礼品”が設定されており、資金を提供したユーザーに金銭的なリターンを行う企業や、募った資金で完成させたプロダクトをお礼にすることもできるため、新しいビジネスの形として広く普及されています。
ご紹介した以外にも、世の中には様々な資金調達手段があるため“優秀な1つの資金調達方法に頼る”といった経営方法はあまりオススメできません。
しかし、現金の確保は会社運営の基礎になります。
いざというときに可能な限りの手段で会社を守ることのできるような資金調達方法を意識しておいてはいかがでしょうか。