「Versara(ヴァーサラ)」は、ファクタリング発展の貢献者“アメリカ”で始まった、仮想通貨を用いたファクタリングの仲介サービスです。
ファクタリング利用企業と売掛債権発行企業、そしてVersaraの間で取引が行われるファクタリングで、加えてフィアット通貨や仮想通貨による強力な支援を実現する“投資家”がサービスの成立に深く関わっています。
フィアット通貨とは、一般的な紙幣のことを指します。
つまり、1万円札から1円玉まで全ての日本円や、セントやドルなどの米通貨に代表される従来のお金のことです。
仮想通貨を取り扱う際の金融用語として広く用いられる言葉であるため、ぜひともお見知り置きください。
従来のファクタリングは、ファクタリング利用企業と売掛債権発行企業、ファクタリング事業者の3社間で行われています。
そのような制度において、ファクタリング事業者は償還請求権を要求することもできないために立場としては大きなリスクを抱える存在とされていました。
しかし、Versaraの仕組みを用いれば、従来のファクタリングの関係者に「Versaraに対する投資家」を加えることで、ファクタリングの仕組みにおけるデメリットを改善し、新たなメリットに繋げることが可能となったのです。
Versaraに関わる投資家は2種類に分かれます。そのうちの「仮想通貨投資家」による投資は、Versaraが買い取った売掛金が支払われなかった場合に損失を補償する役割を果たします。
そのため、Versaraのファクタリング事業者としてのリスクが大きく軽減されるだけでなく、ファクタリング利用者にとってもリスク相応分の手数料負担が軽減されるため、事業者と利用者のどちらにとっても嬉しい仕組みになります。
仮想通貨投資家と同時にVersaraを支える存在となるのが、もう1種類の投資家である「フィアット投資家」です。
フィアットによる投資がVersaraに行われると、その資金は売掛債権の買取費用に充てられます。
投資により賄われた買取代金のおかげでVersaraには大きな負担がかからず、投資家には順当に支払われた売掛債権の代金から配当が支払われる仕組みなため、安定した運営を実現することが出来るのです。
残念ながら現段階では日本での利用環境は整えられてません。
しかし、仮想通貨やブロックチェーンという技術の実用化はそう遠くない未来に実現すると期待されているため、日本のファクタリング業界における革命も、直ぐ側まで来ているのではないでしょうか。